ほかの子どもの場合と同様に、まず、学習意欲を妨げる原因(家庭環境や生活の変化、学校での友人関係など)がなかったかを考えます。そうした原因が思い当たらない場合、てんかんのある子どもでは、発作による体調不良などが学習の遅れにつながることがあります。
さまざまな原因が複合的にからんでいることもあります。状況をよく把握して、その子に応じた対応をしましょう。
学習の遅れにつながることのある原因
- 発作
発作後のもうろう状態や眠気のために集中力が低下する、病気に対する不安やストレスなどから学習意欲が低下する。 - 薬の副作用
抗てんかん薬のなかには、眠気を生じるものがある。 - 合併障害
てんかんでは知的障害・LD(学習障害)・ADHD(注意欠如・多動性障害)・自閉症・広汎性発達障害などの障害を伴うことがあり、学習の遅れにつながりやすい。