修学旅行などの宿泊学習や社会科見学などの校外学習は、学校を離れた場所でさまざまな社会体験ができる貴重な学習機会です。主治医から制限の指示がなければ、一般の子どもと同様に対応しましょう。
安全に校外学習を行うには、行事の日程や活動内容を保護者と主治医に伝え、どのような準備や配慮が必要かを確認しておきましょう。
対応のポイント
(状況に応じて参考にしてください)
- 服薬について
治療薬の管理について、本人が管理して自分でのむか、担任や養護の教員が預かってのませるかを保護者と話し合って決めておく。知的な問題がなければ、できるだけ本人に管理させる。本人が管理する場合でも、のみ忘れがないか教員は服薬を本人に確認するとよい。教員が管理する場合は、のんだ後の薬の袋やシートは捨てずに子どもに持ち帰らせると保護者への服薬の報告になる。 - 予備の薬も持たせる
薬を紛失したり、こぼしたり、万一、旅程が長引いたなどのトラブルも考えて、薬は予備も持たせる。 - 現地の医療機関を確認する
受診が必要になった場合を考え、現地で受診できる医療機関を確認しておく。また、保護者を通じて主治医に診断書や紹介状を書いてもらい、用意しておく。 - けがを起こさせない状況の確認
万一、発作が起こって倒れても、けがや事故にあわないようさまざまな状況に備える(高所、水や火のある場所、車や電車など)。入浴は、必ずほかの子どもか教員と一緒に。 - 睡眠は十分にとらせる
睡眠不足や疲れで体調を崩さないように、就寝時間を守って十分に睡眠をとらせるようにする。